ナナツハナ中篇感想

Twitterの下書きに溜め込んでいたんですが、めちゃくちゃネタバレしてるからこのまま投稿するのもな〜と思っていたのでここで供養します。ちーん。考察とかそんないいものではなくただの感想と妄想です。いろいろ勘違いしてたりするかもしれません。

 

・台詞書き取りたいから中篇トラック4の冒頭を繰り返し聴いてるんだけどしんどい。「君が奪ったんだ」「もう要らない」「蛍が人間に与えられるものなんて所詮この程度」「俺があげたものだってどうせ返してはくれない」「君の全てを俺に寄越せ」って語彙に心をえぐられている。杷(=空)はとことん蛍のことを欲しいものを手に入れるための手段としか思っていないんだなあ哀しい、蛍の杷は「空の美しさを教えてくれた」「お前(空)の絵が好きだ」と訴えていたのに

・「人間よりここにあるものを大切にしたいって思ってんじゃねえの。だから、停電なんてめんどくせえ病気にかかって、あほくせえ。だいたい適当に、生きりゃいいのに」蛍はひと夏しか生きられないから、その短い時間の中で出会った人間との繋がりを、それこそ心が壊れて停電してしまうくらい必死に求めて愛そうとするのかなあ

・械があんなに必死に歯向かって命を消されても動じず「使い物にならなくなる」って杷を冷静に止めるのを聴いて、96も蛍とはまったく別の存在なんだなって思い知らされた。林檎に少し心を開いて態度が柔らかくなったなってニコニコしていたらこの仕打ちですよ

・「いってらっしゃい」には嫌悪感を示すのに、「ごちそうさま」は言いたくないのに、「ありがとう」は言えちゃう杷、怖い

・林檎が械より自分のことが好き、と思ってることが杷の誤算になるのかな

・聴けば聴くほど杷ほんと勘弁してって思うけど、嫌いにはなれないっていうか、新たな扉開いちゃったなって思う(?)

・雷の本拠地で杷が過去の話をする場面でいつも感情がぐちゃぐちゃになる。この話をしてるのは杷なのか空なのか、どういうスタンスで演技したんだろう。この台詞はどんな気持ちで収録しましたか?じゃあこっちは?って質問攻めにしたい

・「それがお前の革命か」っていう96の言葉に対して、杷の息みたいのが聴こえるからたぶん台本には「・・・」ってあるんじゃないかな〜って思ってるんだけど、肯定も否定もしていないように感じる。どっち?どっちなの??そもそもほんとに革命する気あるの???

・空は杷の「珠と、目玉と、腕を引き継いだ」って言ってたけど珠を義眼にしたわけではないの?片目が杷の珠でもう片方が杷の目玉ってこと?珠は蛍の心臓だから人間が入れるのはたぶん無理だよね、蛍は珠を入れ替えると元の記憶が吹っ飛ぶけど、なにかのきっかけで呼び起こされたりってことはないのかな

・杷と96の関係性どうなっていくんだろう……ぶっきらぼうだけどなんだかんだ相手をほっとけない96が杷を救うんじゃないかって期待してたけど、そんな生易しい展開にはならないような気がしてきた泣きそう

・杷は96の目を欲しいとは思わないのかな

・96のことを漆黒と同じ「クロ」っていう名前で呼んだり、黒い空=闇に落ちた空が好きだから「君のことも好きになると思う」って言ってのけたりする杷の真意がわからない、怖い

・停電少女第三楽章で橘が命を終えたのと、ナナツハナの96が生まれてこられなかった橘だと告げられたのがほぼ同じタイミングだったらどうしようという妄想

 

杷を演じる下野さんをはじめ、キャストのみなさんの演技が光るナナツハナぜひ聴いてください。心が元気なときに、時間に余裕があるときに、がっつり世界に浸りながら聴いてほしい。ぜひ。