ナナツハナ中篇感想②

もはやただの妄言です。

 

・杷は蛍が大嫌いだけど人間が好きってわけでもなさそうだから「蛍/人間のために」じゃなくて「自分の願いを叶えるために必要か否か」っていうのが行動原理なんだな。だから蛍革命軍なんかを作って、蛍と人間の対立を煽って、自分の計画の隠れ蓑にするなんていう所業ができるんだ、サイコパス

・緋い羽車、中篇聴く前に歌詞を見たときは杷が死ぬと予想してたから杷への挽歌だと思ってたんだけど、いざ本編聴いてみたら物語から退場するのが歌ってる械と林檎で、しかもそれが杷の手によって行われるなんてさぁ思ってもみないじゃん!!考えもしない方向に想像を超えて、ふたりの決意の歌だったの泣ける

・火垂る前夜、一番は人間から蛍へ、二番は蛍から人間への歌かなって思ってるんだけど、歌ってるのは「蛍になりすましていた」杷と「蛍でも人間でもない」96なんだな……普通の(?)正しい(?)蛍と人間の関係から逸脱したふたりが歌ってるの超怖い

・「彼には(歌は)必要ないでしょう?」って梅鼠さんに言われて、林檎が「それって、……かーくんのこと?」って返すシーン何度聴いても泣いてしまう。梅鼠さんが指しているのはたぶん杷のことで、林檎もそれをわかってるけど認めたくない、みたいな気持ちが声と間に痛々しく表れててつらい

・りんごたんが実はかーくん派なのも、械が最期に「次は一緒に目、覚まそうよ」って声を掛けたのも、杷の誤算で計画のほころびのきっかけであってほしい。まさか後篇に出てこないなんてこと……ないよね……?

・工房で「よろしく、クロ」って握手してバチバチってなったとき、息を呑む音が入ってる、96かな?

・前篇での戦いの場や中篇の舞台、停電少女と対照的なんだな。高台と洞窟、リゾート地と田舎の村

・杷(空)の特殊能力って蛍の杷の腕を奪ったときに発現したのかな、ナナホシの鎖紺みたいに特別な力を持った蛍が存在するけど、杷がそういう蛍だった可能性ある?

・ナナツハナ(済)の状態で停電少女第五楽章聴いたんだけど、「せきれいの遺灰から甦った生命」は、ネムに死を与えるために世界樹側が生み出した存在なのかな(ツヤが「海の色は何色?」ってつぶやいてるのと目的からいって一片な気もするし、死んで使命を終わりにしたいネムな気も、その気持ちを汲んだ梔な気もする)

・杷とクロは時系列的に「せきれいの遺灰から甦った生命」じゃない気がするんだけどな。カソウはキャラクター紹介で「送り火兎として」ツヤとノーコと行動してる「ミミナシ」ってあるのが気になる。カソウはどの立場から見てるキャラなの?何者なんだヨォ

・ていうか生命って漢字これであってる?「いのち」じゃなくてわざわざ「せいめい」って言うのは青明を連想させるためかな

・後篇はきっと第五〜最終楽章くらいの時間軸になるだろうから、灰羽ネムの願いを叶えるわけで、そしたら彼らの存在意義は完全に失われてしまうことになるんだね……「散り逝く為に咲き誇り、闇へと消えた物語」……

・これは余談なんですけど、絶華ノ章で橘が鎖紺に拾われたとき「いのちほしい」って言ってたのが引っ掛かってる